こんにちは。mistymindsことちゃきです。

DS-10十周年記念コンピアルバムも無事に完成し、あとは世に発表されるばかりとなりました。楽しみですねー♪
今回アルバムに参加されている38人のアーティストの中には、初期の頃からDS-10で作曲活動をされてきた経験豊富な方から、最近になってDS-10を触り始めたという方まで、いろいろな方がいます。私の友人のDJ AMAYA氏は後者のひとり。

もともとシンセや打ち込みの経験は豊富なあまやん。なかなか良い質問をしてきたので、本人の了解を得た上で二人の会話の一部を公開します。
これはシンセや打ち込みは経験あるけど、DS-10は初めてという方向けの記事です。

 

まずは登場人物紹介から。


DJ AMAYA (profile pic)【DJ AMAYA】(通称:あまやん)
米国オレゴン州出身。J-POP/ K-POPのリミックスエンジニア、作曲家、プロデューサー、演奏家。ネットレーベル&クリエーター集団 MarginalRec.のメンバー。
海外におけるジャパニーズポップカルチャーの総合的フェス、アニメコンベンションの常連として、これまでに多数の国でアイドルソングのクラブ向けリミックスなどを披露し、フロアをわかせている。
普段使ってるDAWはbitwig。打ち込み経験は豊富だが、DS-10は未経験。博多好きでHKT48の推しメンは兒玉 遥 (はるっぴ)。
ときどき葛飾区あたりに滞在中。
http://www.djamaya.com/about-dj-amaya/
Twitter: @djamayaofficial

 

chaki (profile pic)【mistyminds】(通称:ちゃき)
米国テキサス州生まれ。MarginalRec.の多言語対応担当。電池駆動式★女子部(主宰)。
DS-10 PLUSを購入するも使い方が分からず引き出しの奥でしばらくねかせる。その後「大人のためのDS-10キャラバン」受講をきっかけにDSで作曲活動を開始。主に電車とコーヒー屋さん内で制作するスタイルでゆるく活動中。
LAで開催されたAnime Expo2013では公式ゲストとしてDSでライブ出演。旅と餃子ビールとPerfumeが好き。
Twitter: @mistyminds


 

昨年の夏頃のお話です。
以前からDSをつかった打ち込みに興味を示していたあまやんに少し早めのお誕生日プレゼントとして、私のおさがりのDS-10と派手柄DSiを贈ってみることにしました。

【あ】OK、楽しみ~。職場の昼休みとかにも使ってみるねー。

【ちゃ】今週あたり、郵便で荷物が届くはずよ

 

彼の好きなコンビニお菓子を梱包材がわりに入れたら喜んでくれた様子w

【あ】ワオ!すごいお誕生日プレゼントが届いたー!
             ありがとう!身に余るお心遣い (TOT)

 

 

せっかくなのでDS-10十周年コンピアルバムへの参加を目標にDS-10を使った作曲に挑戦してみようということに。こうしてあまやんからDS-10に関する質問がときどき届くようになりました。

【あ】早速さわり始めたよー。お昼休みにもうちょっとやってみるつもり。ふたつのSYNTHはそれぞれモノフォニックにしかならないんだよね?

【ちゃ】2つのSYNTHパートと、4つのドラム用シンセ(だけどドラム以外の音にも使える)はすべてモノフォニックだよ。
16個のシーケンスパターンの中で、SYNTHの音色2つはそれぞれ違うものにできるけど、4つのドラム用シンセの音色はすべてのシーケンスパターンで共通です。

 

【ちゃ】あとね、もしDS-10内蔵のエフェクターを使う場合は、次の4つの組み合わせのうちのどれかひとつしか選べません。

1)SYNTH1のみ
2)SYNTH2のみ
3)SYNTH1とSYNTH2
4)すべてのシンセ

【あ】なんかそうみたいね。
でもどのシンセもそれぞれオシレーターは2個あるんでしょう?てことはきっと和音ぽい音とかも作れそうだな。他にもコツとか裏技がいろいろありそうね。

【ちゃ】もちろん!w 2個のオシレーターを使えば和音ぽい音も作れます。私は5度の和音を作るのが好き。

 

【あ】Songモードで再生しながら音色をいじることってできるの?

【ちゃ】残念ながら、シーケンサー再生中にはそういうことはできないんです。でも16個のパターンを手動で切り替えながら鳴らす場合にはできるよ。

【あ】あーん。残念~。
SYNTHパートの音色は16個のパターン内にそれぞれセーブされてるっていうのは分かった。

【ちゃ】実はDS-10 PLUS (後継ver)だと、いま言ったようなことに加えて、他にもいろいろな機能が追加されてるのよ。たとえば、シーケンサーを走らせながら上書き演奏とかできちゃう。

【あ】へぇー、そうなんだ。なるほどねぇ。

 

【ちゃ】さっきも言ったけど、SYNTH1と2の音色はパートごとに保持できるし、作った音色自体をセーブすることもできるから、もし良いキックとかスネアが作れたらそれを次回また再利用することもできます。

【あ】すでにちょっといい感じの、できてきたよ。でも昼休みがもうすぐ終わっちゃう。

【ちゃ】作った音色は曲データの一部としてセーブされるから、もし良い音が作れたら名前をつけて保存して、次回はセーブした曲をベースに作業を始めれば、保存した音色を引き継ぐことができるよ。

 

【あ】パターンのステップ数っていくつにできる?

【ちゃ】16ステップ x 16パターンだよ。(※16ステップよりも少なく設定することも可能)
ちなみにDS-10 PLUSだと、ひとつの曲に2つ分のソングデータを利用できるモードもあって、それを使うとシンセ数もパターン数も元祖DS-10の2倍分使えたりします。

【あ】すげえ。すぐそのバージョンも買いたいな。けっこう楽しくなってきた。

 

【あ】データってSDカードには保存されないの?

【ちゃ】されないっぽい。だから曲を作っても、カートリッジにもともと用意されてる枠の数しか保存できないんだよね。

(一週間、経過)

【ちゃ】その後どんな感じですか?

【あ】いい感じだよー。少しずつ曲ができてきた。
いろいろありがとねー。

 

【あ】なんかね、DS-10で作ったパーツを録音してDAWで組み立ててるうちに気がついたんだけど、もしかしてDS-10のテンポって微妙にずれたりするみたい?
結局、各パーツを録音するたびに調整することにしたんだけど、一応予測しやすい感じのずれ方だったからよかった。
たぶんDS-10のbpm140って実際には140.0001くらいなんじゃないかという気がするなぁ。

 

こうして昼休みに少しずつDS-10での曲作りを進めてきたあまやんも次第にコツをつかんだようで、DS-10十周年記念コンピアルバムの応募曲も無事に完成&提出することができました。

わー、パチパチパチ。

 

【あ】今度会う時はDSでジャムしようぜ!
あれから職場の昼休みにいじってるんだ。

 

さて、いったいどんな曲が完成したのでしょうか?
あまやんがDS-10で初めて作った曲を実際に聴いてみたいという方は、ぜひDS-10十周年記念コンピレーションアルバム「ONE DECADE OF DS-10」にてご確認くださいw
M3 2018春にて先行リリース予定!

私もおもしろかったよ、あまやん♪

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